お世話になっております!
ルネッタ運営、代表のSo(@so_lunetta)です。
働き方改革、リモートワーク、さらには老後2000万円問題etc…
お金と仕事に関するネガティブなニュースが物凄く多くなりました。
それに伴い、メルカリやヤフオク、BASE等オリジナル商品や、ハンドメイド品を販売する人が劇的に増えています。
特にお菓子関係は身近な分本当によく見ます。
しかし食品が絡んでくると、衛生面や法律の部分で中々ややこしく、販売するには何が必要か、何をしないといけないかが分かりづらいかと思います。
今回はそんな人に向けて
- お菓子販売に向けて何をしないといけないか
- 最低限やっておいた方がいいこと
- 販売に必要な許可はなにか
について書いていきます!
他にも必要なものがありますが、整理するために分けて書きます。
菓子製造許可は必須!
お菓子を販売するにあたり、【菓子製造許可】を取る必要があります。
実は意外とこれを知らない人が多く、無許可の場所で作り、販売している人やショップさんがいたりします…
何かあったとき、いい物をお客様へ販売するために、知らなかったでは済まされない許可、ライセンスです。
これを取っていないで販売しているのは食品衛生法に抵触しているので、もし見かけた場合は販売元へそっと教えてあげるか、然るべきところへ連絡するようにしてください。
許可はどこで取ればいいの?
菓子製造業許可は製造者の住所がある自治体の保健所へ申請を行います。
ここで注意しないといけないのは、【製造する人、会社の住所があるところ】で行わないといけないというところです。
例えば製造者が仙台市住所にも関わらず、福島市の保健所で申請してもダメ、ということです。
自治体によって審査基準や審査要綱は変わるため、申請前によく確認し準備しましょう。
菓子製造業の物件
菓子製造業許可を取るためには、【製造する場所】がないといけません。
よくある資格とは違い、その人へ発行される許可証ではなく、あくまで製造場所に対して発行される許可証だからです。
「お菓子作って売るから製造許可してくれーー」
って保健所行ったところで、製造場所がないとダメなので要注意。
ちなみに製造場所は居住を兼ねる場所はNGとしている自治体が多いので、合わせて要チェックです。
次に製造場所について経験を交えて書いていきたいと思います!
改装可能な賃貸物件
いくつか手段がある中で、改装OKの賃貸物件を借りて申請するという方法があります。
改装OK賃貸物件の場合いくつかの方法がありますが、現実的なものはアパートやマンションでしょう。
戸建て賃貸だと月々が高かったり、意外と改装のNGが多かったりしました。
アパートマンションの場合
恐らくこの記事を読んでいていただいている方はアパート、マンションで改装OKが現実的かと思います。
月々の家賃もですし、設備的にも申し分ない。
可能かどうかで言うと、実際アパートやマンションで審査を通してやっている人もいるので可能。
オーナーや家主さんから改装OKさえいただければ割とすんなりといけちゃうのも魅力の一つ。
必要なガス設備もありますし、電気も水道もOK。
ただ私どもの結論として賃貸物件を改装して申請するのはオススメできません。
ハードルはかなり高い
実は最初自社で菓子製造業許可を持っているキッチンを構えたいと思い、改装可能な場所を相当調べ、問い合わせました。
しかし現実は
めっちゃくちゃハードルが高い。
ハードルが高くなっている理由として
- まずオーナー側で保険を変える必要がでてくる
- 解約時原状回復必須
- 飲食を絡む改装を良しとしないオーナーが多い
があります。
原状回復に関しては、「まぁ事務所でもなんでも賃貸物件は基本になってるからな」と考えているので、そこまでネックにはなりませんでしたが、保険問題と改装嫌いオーナー問題はどうしようもありませんでした。
具体的に言うと、まず保険問題は事業関係の保険に切り替えることで、数十万という保険費用をオーナー側で負担しなければいけない。
これは完全に不動産関係の知識不足で予想外でした。
(流石に保険の部分にお金そんな出せない…)
改装嫌いに関しては、改装するのは貸す側からするとメリットは何もなく、後々トラブルになりやすいからだそうです。
あとは改装を許可しないといけないほど入居者にも困っていない、という情報もいただきました。
補足で事務所系テナントや改装OKと記載されていても、実際問い合わせると改装はやめて欲しい、飲食に関するものはやめて欲しい、と言われることがかなり多かったです。
賃貸物件を改装して菓子製造業許可を取るのは物凄くハードルが高いなと感じます。
飲食のテナント
飲食関係のテナントは勿論改装もOKですし、オーナー側もNGはほとんどありませんでした。
コロナ渦で飲食関係のテナントは出入りが激しい状況で、いい場所の空きも見つけたりしたのですが。。。
改装はほぼ問題ない
アパートマンションの賃貸物件でかなりネックになった改装問題。
飲食テナントの場合そこはクリアできていたのですが、居ぬきや前の飲食店のものが残っていたりと、ただ改装すればいいという状況ではないことが多かったです。
それもそのまま使う方向で検討、設計すればコストダウンにつなげることができるのでいいと思うのですが、内装雰囲気の観点で見るとそれもどうかなと思います。
家賃が高くなる
アパート、マンションの賃貸とは違い、飲食テナントは月々の家賃が物凄く高い。
10万なら安い方で、大体10~50万の間。
実際飲食店販売を行うのであれば売り上げが伸ばせると思うのでいいですが、ただの菓子製造(ただのは失礼ですよね)でこの家賃を回収し、さらに光熱費や経費も回収するのは至難の業だと思います。
それこそバズらない限りは難しいかなと…
初期費用が物凄くかかる
家賃に引き続き、初期費用の部分。
スケルトンテナントになると、上下水道の配管、ガス配管、電気設備もやり直す必要があり相当イニシャルコストがかさみます。
聞いた話では200~500万円と。。。
弊社が出した結論は、無理。
事業計画で決めるのが吉
なんでもそうですが事業として稼働させるとしたとき、やはり理想だけで全て動いていくと大赤字になるだけでなく負債も抱えます。
まずはどのくらい売り上げを見込む必要があり、どのくらい純利が出るか等事業計画をしっかりと組みましょう。
そこからどの程度なら出せるのか、一気に自社製造場所を持つのか、既存の飲食店さんとタッグを組んで構えるのかを決めると良いでしょう。