お世話になっております!
ルネッタ運営、代表のSo(@so_lunetta)です。
今回の記事は【上司、グループ長】といった上役にいて部下がいる人に向けた内容です。
あなたの会社、組織の離職率が年々あがっていませんか?
社内の雰囲気や部下の様子はおかしくありませんか?
社会に出て働くと、上司やリーダーといった人との人間関係が生まれます。
私も会社員として働いているときは本当に上司との関係に悩みました…
「自分はまだ大丈夫!!」なんて思いながら働いていたんですが、数年後一気に体に影響がでてしまい転職。
その時の上司や支店長たちからは「いきなりだな」なんて言われましたが、正直個人的にはいきなりではありませんでした。
上司が若い時と今は時代が違うだけでなく環境から、思想、法律、何から何まで違います。
離職率を下げ人材の定着を考えている会社、組織の方はまずは部下(社員)が今何を考え、思っているのかを知ることが改善の第一歩です。
上司は一人で何人もの部下を見ているため、些細な変化に気づき辛いと思います。
常日頃からから部下(社員)の思い、考えを知っておくことで問題が大きくなる前に改善することができます。
この記事を読むことで
- どのように部下と話したらいいのか
- 同僚や部下の何を見ていればいいのか
- 部下が悩んでいることに対してどうすればいいか
が分かりますので、ぜひ最後まで読んでください。
この部下の状態は当てはまったら赤信号!
何かあったら素直に相談してくるような関係や職場環境であれば退職や、そもそもこの記事にはたどり着いてないと思います。
いつもと変わらないと思って部下に接していれば異変に気づけません。
なので少し心配な部下がいたら【なんか最近変かもしれない】という目線で見て接してください。
そうしているなかで、ここ最近部下が前と違うと感じた場合、次に当てはまらないか要チェックです。
当てはまっていたら退職または休職する可能性が非常に高いと判断してもいいでしょう。
最近部下が喋らなくなった
プライベートで恋人と別れた、奥さんと喧嘩した。
そういったことが原因で部下が喋らなくなるケースも全くないわけではないですが、こういったプライベートが原因の場合は割と周りの人に話がちだったりします。
逆に仕事にめちゃくちゃ打ち込んだりするので、意外と喋らなくなるというのはありません。
職場で部下がしゃべらなくなるのはもう【仕事が嫌、もしくは職場が嫌】な可能性が物凄く高いです。
部下の心情として、
- 上司が怖くてストレス
- 仕事頑張っても評価されなくて嫌
- 今の仕事が合わなくてストレスが凄い
などがあり、場合によっては全部ということも。
周りと馴染めなくてキツイなんていう場合もありますが、ある日突然口数が少なくなるという事には繋がり辛い印象です。
上記3つの共通点として、どれも我慢できてしまい、ストレスがどんどん蓄積され、ある日突然メンタルに影響が出てくるもの。
その兆候として口数が少なくなるという形で表れてきます。
部下の様子がおかしい
前まではしなかったミス、手配や準備の忘れ、寝坊、遅刻。
上司や同僚からみたら何気ない失敗で、その人の性格に見えるかもしれませんが、精神的に追い詰められていたり、疲れがピークに達している状況です。
特に精神の方だと病気発症や適応障害といった疾患に繋がる可能性が非常に高いと思ってください。
もちろんたまたまのミスかもしれませんが、頻度が前に比べて増えていたらたまたまではないです。
ミスしたときの部下の顔をしっかりみて、感情を察するようにしてください。
部下が笑わなくなった
よく笑っていたのに最近笑った部下の顔を見ていない。
何かに悩んでいることが多く、誰にも相談できないでいるかもしれません。
元々冗談を良く言って笑ったり、現場の人や同僚と楽しく笑っているようなタイプはハッキリわかりやすいかもしれません。
人が笑わなくなるという事は結構重症な状態。
上司として、リーダーとしてアンテナを張ってください。
毎朝部下が辛そうな表情をしている
よく聞く話かもしれませんが、一日の始まりの朝で既に疲れた表情をしている場合。
夕方であれば疲れた顔になっても致し方ないかもしれませんが、朝からの場合は体の疲れではなく精神的なモノからきている疲労の可能性が非常に高いです。
「会社なんて誰も行きたくないのが普通だ!なに甘いこと言ってるんだ!」
なんて思うかもしれませんが、それとは違うという事を上司やリーダーは理解してください。
やる気が部下から感じられない
元々やる気がない人はそもそも上司に心配されるような状態にはならないです。
(他の会社に転職されるかもしれませんが、生産性のない社員だと思うので気持ちよく見送ることをお勧めします。)
大体の人は少なからずやる気があります。
「私やります!」みたいなやる気もそうですが、
- プライド持って仕事をしている
- お客様のためという精神をもって仕事をしている
- 仕事のクオリティを意識してやっている
なども【やる気がある】部下に当てはまると考えています。
士気低下、メンタル的疲労がピークに達している状態だとやる気がなくなり、仕事への姿勢が全く変わります。
もし部下に最近仕事手抜いてるな、質が下がったなと感じる場合は何気なく声をかけて上げてみてください。
部下とのコミュニケーションの取り方
最近メンバーの様子がおかしいなと感じたときに声を掛けたり、話を聞いてあげたりしてほしいのですが、気を付けないといけないのが
普段通り話しかけること
です。
部下のストレスの原因が上司にある可能性があり、話しかけられた際委縮してしまう可能性があります。
真顔や「おい!」なんて言われたら普通でも委縮してしまいますよね。
どうすればいいかわからない方は次を参考にしてみてください。
二人で話す時間や機会を作る
他のメンバーがいる前で話せない内容や聞かれたくないと思っています。
そのためオフィス内で「最近変だけどどうしたんだ」なんて言われても本心や本音を話すことは決してありません。
もし何か話したとしても、本心本音ではないことを覚えておいてください。
部下の本音を聞きたい場合は、【他の人がいない、聞こえない場所で話す】のが効果的。
会社、組織というのは人の噂が好きな人が必ずいて、広まってほしくない事も広まる恐れがあります。
折角胸の内を話してくれた部下にそれは凄く失礼な話。
上司、リーダーが気を使って場をセッティングしましょう!
話したことは絶対に秘密にする
上司やリーダー、人事権のある支社長等口が軽い人の場合ほぼ100%相談されません。
部下がこっそり二人きりの時話した内容は【誰にも聞かれたくないから】です。
私も過去に上司に相談しないといけない、けど周りに聞かれたくない、知られたくないといったものを上に相談したことがあります。
絶対上にも誰にも話さないで欲しいとお願いし、「わかった」と言われ信用していたのですが、二日後には広まっていました。
(ちなみに数日後には下請けさんや取引先の人まで話がいっており、唖然とした記憶があります。)
会社や組織には噂好きがいると上でも書きましたが、その人の耳に入りTwitter顔負けの拡散が発生したのが後でわかり、物凄く頭にきました。
部下が何も話していないのは同僚や上司に対して不信感が強く、話したくないと思っていることがほとんどです。
話してほしければまずは部下から信用される上司になってください。
否定や拒絶をしない
本音や本心を離さない心情として
何を言っても否定される、拒絶される
ということがストレスだからというのがあります。
上司やリーダーとしては、今までの経験や情報から言いたいことはあると思いますし、「お前にはこうなってもらいたい、こうすればもっとよくなる」という気持ちがあるのもわかります。
しかし部下としてはそうじゃないのです。
今この瞬間抱えているストレス、問題、感情を糧にして次のステップに進める気力はないのです。
むしろ進めたいとも思っていない可能性もあります。
まずは話を聞き、上司は部下の話や気持ちを受け入れてください。
それができないと何も始まりません。最悪部下の離職(休職)に繋がります。
仕事モードで話をしない
二人きりで話すときはオフで話すことをお勧めします。
私が昔上司や先輩と接しているとき、仕事モードのときはやはりプライベートや個人の気持ちに関して凄く話しづらかったです。
逆にオフモードのときはなんでも話せましたし、先輩や上司も親身に話を聞いてくれた記憶があります。
意外と部下側は二人で話したい、相談したいと思っていることもあるので、オフモードで話す場を設けてみてください!
※休日は絶対NGです。
上司の過去話をしない、聞かせない
社会人歴が長い分様々な経験をしていると思います。
一方で部下はまだまだ経験年数は少なく、これから花開く過程の真っただ中。
- 昔はこうだった
- 今は○○だから恵まれている
- 今の若い人はこうだけど、昔の人はこうだった
こんな話をしては絶対にいけません。
それを聞いた部下はどう思いますか?
「いや俺だって若い時はそうだったよ」なんて上司やリーダーから声が聞こえてきそうですが、その言い分が既にアウト。
だからどうしろと?と思って話は終わってしまいます。
ただただ関係が悪くなる、または溝が深くなるだけですので、絶対にやらないようにしましょう。
丁寧な言い方、口調で話す
普段どのような口調や言い方をしていますか?
少しでも威圧的だったり上から目線での言い方だと部下は委縮します。
相手の悩みを聞くのであればいつも通りで話すのは絶対NGです。
相手を一人の人間、大人としてちゃんと尊重し、丁寧な口調や優しい口調で会話をするようにしてください。
部下にメンタルの不調が見られたら
部下と話をしてメンタルに異変があるなと感じたら、もう少し部下から話を聞きましょう。
原因となっているものに対策ないし見直しをすることで回復できる環境を作って上げれることができると思います。
ちなみにそのまま何もせず様子見や励ましの言葉だけで何もしないと悪化しかしません。
調子が悪い理由を教えてもらう
頭痛や腹痛はストレスからくるものもあります。
風邪や体調不良かもしれませんが、しばらく続いている場合は過度のストレスが原因です。
- 取引先からひどい扱いを受けていないか
- 他部署でパワハラを受けていないか
- 同僚から陰で何かされていないか
こういったことは上司だけでなく同じ部署内の同僚でも気づきにくく、直接聞くまでわからないことがほとんどです。
もし被害にあっていたらしっかり関係各所へ対応してください。
見て見ぬふりをする上司や先輩がほとんどなのが現状です。この記事を読んでいるあなただけはそのほとんどにならないでください。
過去に私の同僚がこういったことを受け精神的に病んでしまったことがあります。
最近調子悪そうだけどどうしたんだろう…と思ったときにはもう遅く、今でも何かできなかったのかと後悔があります。
業務内容を見直す
あなたの部下は業務過多になっていたり、向かない業務、部署にいると思いますか?
あまりにも仕事を覚えない、できない、ミスを頻繁に繰り返すのであれば向いていなく、適応障害になる寸前かもしれません。
人事、本人と相談調整を行い配置転換を検討してみてください。
毎日朝早かったり残業が続いていたりするような状況であれば業務量の見直しをしてください。
働き方を見直す
これは部下だけではなく組織全体に言えることですが、無理な働き方や過剰なタスク量になっていないかを見直す必要があります。
例えば
- 無駄なフローを挟んでいないか
- 書類業務を減らせないか
- リモートワークを導入するには
などを検討し、働き方の改善、計画をしてください。
あなたが心配している部下だけでなく、組織全体のメンタルケアにも繋がりますし、業務効率アップにもつながります。
(ここに力を入れない組織は徐々に力がなくなっていくかと思います。)
部下が退職という手遅れになる前に
今の時代は転職に対して非常にライトな捉え方になっており、ある程度我慢したら退職し転職するほうを選ぶと思います。
人材不足が叫ばれる中で退職して人員が減るのはかなりの痛手。
上司、リーダーであるあなたが部下を気に掛けるだけで退職せずに済むかもしれません。
こういう形での転職の場合キャリアアップにはならず、むしろ年収ダウン、待遇は改悪といったことになりかねないため、部下としても嬉しいはず。
上司も関係に悩んでいると思いますが、それ以上に部下も気にしているので、どうか上司側から歩み寄ってください!