ここ数年新入社員や職場で【指示がないと動かない、仕事をしない】人間が先輩社員や上司の頭を悩ませています。
先輩や上司たちは、そんな彼らに、
- ちょっと考えればここ修正必要なの分かるでしょ
- 次これやるのわかると思うんだけどなぁ
- 1の指示からせめて2は理解して動いてほしい
なんて思うことも多いのではないでしょうか。
こういった状況をメディアや社内の先輩以上の方々は「今の若い人はダメなんだよ」という言葉で批判しています。
それに付け加えてやる気がない、向上心がない、なんて言われることもあります。
しかし本当にそうなのでしょうか?
今まで働いてきて周りにやる気がない人やサボり癖がある人、思考停止している人はほとんどいませんでした。
本記事は、チームリーダーポジションで仕事をしている人、上司で部下がなぜかイマイチ仕事をちゃんとしてくれない、人手不足なのに言われたことしかやってくれなくて困っている、という方に読んでいただければと思います。
上司や組織、会社のスタンスが根本的な原因であることに気づいてもらえれば幸いです。
- 部下や一般社員がどういう気持ちで仕事しているか
- 上と下で考えがどう違うか
- 向上心があるかどうか
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部下が指示待ち人間になる5つ理由
先日このようなツイートをしました。
このツイートをした経緯なのですが、同僚の扱いを見たとき
- 自分から動くとマイナス
- 雇用を改善したいけど結局直属の上の匙加減
- 上は部下の昇給や給与アップはどうでもいい
という状況を知り、「部下を持っている人に気づかせないと」と思い投稿。
仕事はお金をもらうためと割り切って働いている若い世代は上司や社長が思っているほど多くありません。
自分なりにやりがいや楽しさを見出して頑張っています。
しっかり仕事に取組み、考えている従業員や部下程意見や考え、改善点、現状についての報告等が非常にアクティブ。
そんな中で意見や考えを聞いてもらえない、否定ばかり、評価されなければ当然やる気も下がります。
さらに説教や「なんでそれやったの?」追い打ちをかけたら決定打です。
評価や給料が上がるなら「言われたことだけやってた方が無難だし怒られないならそうしたほうがいいや…」と思い始め、指示待ち社員(従業員)に。
それだけで済めばいいですが、最悪部下がうつ状態になることもあります。
やはり部下や従業員としては日々の業務を社内基準で評価して欲しいもの。
上司や会社は個人に対しての好き嫌いで評価はしていけません。
- アクティブに動くことがデメリット
- 頑張っても評価されない
- 基本否定をされる
- 評価基準が不透明、不明確
- 自分で考え行動しても説教
指示待ち人間の思考
指示待ち人間になってしまう主な原因についてはわかったかと思います。
ではそうなった後どういう考えや思いで仕事をしているのか、について触れていきます。
過去に自分自身が指示待ちマン状態になったこともあり、自体験と経験を踏まえて書いているため結構リアルと判断してください。
※指示待ち人間ですらない従業員や部下は退職していきます。
大前提やる気はある
まず勘違いして欲しくないのは、【やる気は普通にある】ということ。
やる気がないと感じられる大きな原因はやる気がありアクティブだった期間がそれなりに長かったこと。
そのため指示待ち社員になったときとのギャップの差が大きく、
「あいつ最近たるんでいる」
「もう少しやる気出せよな」
「仕事できない奴だな」
と勝手に勘違いされますが、全くそんなことはありません。
本人たちは常に与えられた業務を期限までこなせるか、どうしたらいいものに仕上げることができるかを考えており、手を抜こうとはしていません。
その組織や会社からの評価を求めていない
指示待ち社員(従業員)は【いくら頑張っても意味がない】と考えているため、今属している組織や会社からの評価を得ようとは思っておりません。
そこで頑張ろうとするよりも社外で何か見つけ、頑張った方が人生楽しいと感じていることがあります。
もし会社や組織にコミットして頑張ってもらいたいのであれば上司として一度部下に聞いてみると良いでしょう。
アクティブに動くことがデメリット
改善点を自分で見つけて提案や実際に改善した。でも今までのやり方と違うという理由だけで取り合ってくれなかった。
物件数をこなして結果も出しているのに、査定と評価が普通だった。
そんなことが続くと【この会社で頑張ったところで何も意味がなく、むしろマイナス】と感じるようになります。
酷い会社だとボーナスや給与アップをしたくなく、何らかの理由をつけて評価をさげたりもしています。
(過去勤めた会社であった話です。)
そんなことされればいくら指示待ち人間でも辞めて別の会社に行きますよね。
過去に実際そういう同僚が何人もいました。
従業員よりも組織や会社に問題がある
出入りが激しいのと同じで指示待ち社員が多いのは人材に問題があるのではなく、会社そのものに欠陥があります。
例えば従業員が退職するときはいくつかの理由があるように、自分から動いて仕事に取り組まないことにも理由があります。
その多くが【会社の体制や上司、組織に原因がある】のをしっかり理解してください。
見直しを定期的に行っていかないとブラック企業認定を受け、優秀な人材やちゃんとした人が来なくなります。
- 評価基準はしっかりあるか
- チーム内の声は聴いているか
- 評価を反映しているか
- 部下の表情はどうか
指示待ち人間の直し方
指示待ち人間を直すことは難しく、もう一度上司と部下、会社と従業員の間で信頼関係を築かなければなりません。
多くの場合【上を信用できなくなっている】ので、定期的にマンツーヒヤリングを開いたり、評価体制や社内規則を見直すなどをして従業員(部下)たちに伝えることが大事です。
その中できちっと評価し、ダメなところはダメとハッキリ伝えるなどをすればさらに効果的。
結局のところ会社は人対人。
そこをないがしろにしている企業は潰れますし、組織は崩壊してきます。
部下と言っても一人の人間です。
扱いを変えていくだけでも、指示待ちを辞めようと思ってくれる部下が現れるかもしれません。
上司やリーダーが読むべき3つの本
持論やべき論だけで指示や管理、経営をしていませんか?
大企業であればリーダー研修等ありそこで色々と知識を付けたり学びます。
しかし中小企業等はそこに力を入れていることは少なく、自分で気づくか学ぶしかありません。
そこでとりあえずこれは読んでおけ!という3冊をピックアップ。
全部読めとは言いませんが、せめて1冊は読み今の働き方や組織の在り方をしっかりアップデートするようにしましょう。
働き方の多様化で指示待ちは増えるかも
老後2000万円問題を発端に多くの人が副業や自分の生き方について考えるようになりました。
それと同時に「今の会社にフルコミットし続けていいのだろうか」と思う人も増えています。
副業して当たり前という風潮もあり、言われたことを今の会社ではやって、別の仕事でクリエイティブにアクティブに頑張ろうと思う人が増えても不思議ではありません。
退職されて一番困るのは会社であり、上司です。
人手が足りなくなっても簡単には増やせません。
今いる大事なメンバーや人材をしっかりと育て、強固な組織や会社にしていきましょう。